「守るべきものができた時に守れる要素は持ってないと」 ~福士颯太さんが拳法(ジークンドー)を学ぶ理由

福士颯太さんは、いっとき本当に人気のある俳優さんでしたね。彼が人気があったのは、当然なような気がします。そのあまりの好青年ぶりに、凹むくらい圧倒されます。英語も堪能、かっこよくて、さわやか。

彼の言動を見ていると、「自分を良く見せようとして偽ってないか?」とも思うのですが、所作は自然であり、背伸び感を感じさせない。スマップの中居さんの「嘘ついてない?」という質問にも、「一番その時がリラックスできる時間」とさらりと言ってのける。すごい!!

そんな福士さんですが、拳法(ジークンドー)を習っています。ジークンドー?何それ?と思うでしょうが、あのブルース・リーが創始した拳法で有名です。著名人も結構習っています。v6の岡田准一さんが有名です。「名探偵コナン」に登場する、世良真純や赤井秀一も、ジークンドーの使い手ですね。

福士さんがジークンドーを習う理由が本当にカッコいい。「守るべきものができた時に守れる要素は持ってないと」という理由。

なんだ、こいつは!私はそんなカッコいい理由を言えないぞ。福士さんに「守るべきもの」と思われた人は幸せですね。

でも、この理由、私も同意できるのです。

最初私は、同級生をかばうつもりで拳法に憧れ、親との拳法体験を機に習い始めました。習い始めた時は、本当にひたすら、むかつく同級生を仮想対戦相手にして、拳を突いたり、蹴りを入れたりしてました。中国拳法の練習って、地味で下半身にやたらと負荷がかかり、同じことの繰り返しなのですが、耐えることができた。

しかし、そんな練習をしているうちに、むかつく同級生を沈める為だけに苦しい思いをするのが、アホくさくなってくるのですね。もっと大きな可能性を感じるようになる。拳法で自信がつき始めると、他人がされているイジメに対しても敏感になり、力を貸したくなってくる。

今私が拳法を練習し続ける理由は、最初の時と全く変わりました。今は、「弱きに力を貸し、強きに一緒に立ち向かうため」に練習してます。これは間違いない。私にとって「守るべきもの」は、いわれなき不当な暴力・扱いを受けている「弱き」ものなのですね。

私が今学んでいる拳法の先生も、「ケンカに使うのじゃないよ。大切な人を守るために使うんだよ。」と見学しに来た小学生に言っておられました。そこで改めて自分の学ぶ理由に自信を持った記憶があります。さすが先生・・・。

福士颯太さんも、きっとこの境地に達しているから、忙しい合間にも毎日欠かさずジークンドーの練習が続けられるのでしょう。彼がすごいのは、この完成された「理由」をきっかけに学び始めたこと。そこが私とまったく違うところですね。やっぱりすごい。

このブログを見ておられる方は、今会社との戦いに身を置いてるかもしれません。ひょっとしたら、職場や学校・コミュニティでイジメに遭っておられる方もいらっしゃるかもしれません。

戦いの過程で、戦うために法律を勉強したり、交渉術を学んだり、セルフトークをしている方もおられるでしょう。いじめに勝つために、一人さびしく拳をついている人もいるでしょう。

そんなあなたも、「守るべきものができた時に守れる要素」を身に着けるために、その陰の努力をしておられるのです。あなたにとって「守るべきもの」は、家族の平穏な生活であったり、己の誇りであったりする。

それらすべて、かけがえのないもの。胸を張って言える「守るべきもの」です。

努力しているあなたは、福士颯太さんにも引けをとらない。すごいと思います。応援したくなります。

福士さんの場合のように、周りの人がこぞってあなたに「かっこいい」とは言ってくれないでしょう。批判されることの方が多いかもしれません。しかし、分かっている人は、きっとわかってくれるでしょう。

私は応援しています。これからも、一緒に戦いましょう。

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