「非属の才能」~非属・社会不適合者と言われ、群れるのが嫌いな天才へ

私はあまり「新書」の類は読みませんが、この「非属の才能」(山田玲司・光文社新書)は面白かった。

内容と簡単に言いましょう。この本は、「社会不適合者」と言われるような、集団の価値観に染まることができない人間向けに書かれた本です。

群れの価値観に迎合できず、ひきこもりやニートになったとしても、それはあなた本来の群れに属さない強い個性のためゆえ、気にすることはない、自分らしくありのままに表現をして、考え、生きていきなさい、という応援歌的な内容となっています。

群れに属することができない・・・これはまさに自分のことのようです。

私は、人と群れるのが苦手であり、クラスでも友も少なく(全くいないときもあった)、いつも窓の外を向いていた。だけども一向に焦ることもなく、何とも思わなかった。先生が気を利かせてアドバイスしてくれても、実行にも移さなかった。

他の人を見下しているわけではない、ただ、考え方が違うのに、併せなきゃいけないのは嫌だったのです。集団に群れれば、自分の気ままに動くことはしにくくなります。

もちろん、多くの仲間に囲まれていても、己の考えを持って生きている人はいらっしゃいます。しかし、私には難しかった・・・それだけのことです。

この本の著者の山田玲司氏も、どうもなかなかの不適合者だったらしいですね。彼は数多くの「非属」な著名人にインタビューを繰り返し、その影響で本書が完成したらしいです。ですから、この本には沢山の非属の先輩が登場します。それがまた楽しい。

会社の不当な行いに、「NO」と行ってしまう人も、非属の才能があるのかもしれません。普通なら、その場を耐え忍んで、何も言わずに我慢したり、転職したりするでしょうから。

でもあなたは、それができないらしいですね。ですから、このようなブログを見ているのでしょうね。「負けたくない」「せめて一泡吹かせてやりたい」そんな考えであるなら、あなたは私と同じ、「非属」タイプでしょう。

戦う過程で群れに属する人間は、あなたにいわれなき言葉をかけてくるでしょう。

「皆がまんしている」

「世の中にはもっとひどい環境の人がいる」

「おまえは立てつくほど一生懸命仕事してきたのか」

・・・などと。しかし、こんな意見はどうでもいいのです。

皆が我慢しているから、私は我慢しなければならないのか?もっとひどい環境で苦しんでいる人がいるといわれて、我慢を強いられるのか?そんな人、知りもしない。一生懸命やってきた?私は自分なりに一生懸命やってきた。一生懸命の度合いを、人に比べられてたまるか!

あなたは群れに属せない。また、属する必要もない。それは私のブログでも書いてきました。私のブログでは心もとなかったら、是非とも本書を手に取ってください。そして何度も読んでください。きっと、今までと違ったやる気が出てくるでしょう。

一度しかない人生。群れの価値観で生きるのでは、あまりにもったいないよ。あなた自身のままで突き進んでください。

その結果、苦しい状況におちいったとしても、大丈夫。意外と自分らしく進んでいれば、その苦境も耐えられる。耐えられなくなったら、また聴いてくれる人に話せばいいよ。どうしても耐えられなくなったら、いったん避難してもいいしね。

「自分の決めた道へ進んだら、弱音を吐いちゃいけない」

そんな言葉も、非属の人には当てはまらない。そんな言葉は、まさしく群れに群れる人間が考え出す言葉だ。どんどん一般社会的本流から外れ、あなた自身の道で進んでください。

ちなみに、この本、まわりにいる私以外の者にはあまり評判は良くないですね。最高。

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