「生兵法は大けがのもと」
有名なことわざですね。このブログが、労働者のための兵法をテーマにしているので、少し触れてみたいと思います。
ここでいう「兵法」とは、どうも日本の剣術などの武術を指すようです。日本では、「兵法」というと、剣術を示すようですね。中国などでは、兵法はそのまま兵学や軍事学を指すようですが。
このことわざ、中途半端な技術に頼って事を起こすと大失敗する、という意味です。
確かに参考になる教えでもありますが、あまりにこのことわざの姿勢で人生に臨むと、何もできない人間になってしまいそうです。
私は、失敗をしてもいいから、チャレンジしてみたほうがいい、と考えます。
このブログでは、兵学をもとにした話をよく記事にします。その反応として、素人が兵法なんて・・・と冷ややかな反応もあるのは事実です。
しかし、兵法などというものは、その知識や教えを、実際の場で使ってみないと分からないものです。
失敗を恐れ、大けがのもと、という考えにビビり、何もしなければ、いつまでたっても「経験に裏打ちされた兵法の使い手」にはなることができないのではないでしょうか?
このブログを読んでくださる方の中に、今まさに労働トラブルに巻き込まれている方、もしくは巻き込まれそうな方は、いくつかの兵法書を読んでほしいのです。
代表的な兵法書は、孫子の兵法でしょうか。
孫子の兵法を最初から読んでいけば、あなたの抱える紛争に応用できそうな箇所が必ずあるものです。
孫子の兵法は抽象的で具体例に乏しい、という意見が聞こえますが、そうだからこそおすすめをするのです。
何度も読んでみて、あなたの例にあてはめてみるのです。
あなたの例に当てはめて考えるだけでも、十分行動を起こしたことになります。ほとんどの人は、兵法の字面だけを読み、なんとなくわかった気になっているのが現状です。
些細なことでもいいのです。
例えば、勤務先にどうすうこともできない傲慢上司がいるのならば、その人間を黙らせる方法を真剣に考えてみる。いくつかの手段をリストアップします。
そこに挙げる黙らせるためのいくつかの策は、実現することが困難なものでもいいのです。
兵法の考え方を参照にして、自分なりに考える。自分で考えることが必要なのです。行動はそのあとです。考えたら行動を起こします。結果はうまくいかなくてもいい。失敗と成功をえて、ひととおりの社会人になるのでしょう。
生兵法を生きた兵法に変えるためには、行動に移すこと。
その瞬間から、「生兵法」は「兵法」に変わっていきます。