自分の心の底からの本当の夢をさがすことは、本当に時間がかかります。
周りの常識との戦い、そして過去を見つめる時間に意外と耐えられないからです。
周りは常に皆と同じような目的を持つようにプレッシャーをかけてきます。そして過去を見つめることは、世間の「後ろを振り返るな」という金言によって邪魔されます。
それでも納得がいくまで考え続けなければなりません。見つからないと思っても、思索の時間を取るべきです。
今ここで自己の本当の夢を見つけることの注意点を述べるのは、夢をかなえるための道のり(3) ~自分のルーツを探り、本当の夢を見つけるで述べた作業を適当にやってもらいたくないからです。
労働紛争に巻き込まれ、「そんなことをしている余裕などないよ!」という声もわかります。
しかし紛争もいい機会だと捉え、一日のうちほんの少しでもいいので、自分を省みることに時間を使ってみてください。
考え抜いた末に見つけた答えが違っていても、途中で修正すればいいのです。しかしその導き出した答えは、まったく的外れなモノではないハズ。考え抜いた末に見つけたものだからです。
そこからの修正は、世間に妥協して導き出した目標から修正するよりもはるかに容易です。
・・・さて、自分の本当の夢や目標を見つけることができたら、次の作業に移りましょう。中間目標の設定です。
この考え方は、戦略的な思考法とも言えます。
夢を掲げても、その目指すべきところはあまりに遠すぎます。ほとんどの場合、あなたが心から夢見ることは、いろいろ能力が組み合わさって実現可能なはずです。
そうであるのに、計画も立てずやみくもに進むのは効率が悪い。順序よく成果を積み重ねていくためにも、到達点を細分化することは重要なのです。
(3)で探偵に憧れていた少年の話をしましたね。この少年に再び登場してもらい、中間目標の設定を具体的に説明していきましょう。
探偵になるならば、当然探偵のノウハウを学ばなければなりません。まず考え付くのが探偵学校。そういう場所を探し、教えを乞うことが、大きな第一歩となります。
そして体を鍛えること。単に運動するのではなく、護身のために護身術を習うなどの行動も考えられます。
次に開業場所の準備。自宅で開業するうえで、集客はどうするのか?などをかんがえます。もっとよく自分をしってもらうために、ホームページを制作するのも効果的ですね。
これらのことを参照にして、目指すべき探偵の姿に近づくための中間目標を設定します。
注意点は、中間目標を設定しすぎないこと。
この青年にも日常生活ですべきことがたくさんあります。探偵を目指す自分のほかに、会社で働く自分も存在します。そんないろいろな役割をこなしながら夢に近づくためにも、中間目標は4くらいにとどめておくべきでしょう。