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労働法違反が当たり前の会社での経験も、学ぶべきことの一つだった

会社で労働法違反を受けたことの経験も、実は何かを学ぶためのキッカケだったのかもしれません。プラスにとらえ、これからの生活に大いに役立てよう。

労働法違反をしてくる会社の経営者も、私も学習不足。多すぎる「学ぶべきこと」

 この世の中には、一体どれだけ学ぶに足りる奥の深い世界があることか・・・。その全てを学ぶためには一生どころか、百万生あっても足らないでしょう。それだけこの世の中は無限の数の法則に従って動いている。個人の考えること・知っていることなど、たかだかしれているということでしょう。

 ならば、人間の作り出した「会社」という組織など、ちっぽけで薄いものだと考えることもできます。しかし多くの人間はその世界の中で生きることが全てであると考えています。失業は悪だと言う。上司は会社内でちょっとばかり出世したくらいで、世の中の全てが分かったようなことを言い、心無い発言で人間を傷つける。

 私の前の会社を例に取りましょう。40歳そこそこの若社長が、学生時代にあまり勉強もしてないのに社長になってからちょっと本を読んだくらいで、世の中に対する自分の考えを従業員に押しつける。さも確実に正しいかのように・・・

 自分の考えや方針に少しでも意見しようものなら、すぐに不利益人事を発し、力を誇示する。

 下にいる部長や課長は上に反発する度胸もないくせに、下の人間には厳しいことばかり言い責任は取らない。挙句に、忙しいと言い訳をして上司がすべき最低限の勉強すらしない。

 今考えると道理の少ない会社でしたが、私はそんな中からも多くを学びました。彼らはほとんど反面教師でしたが。

 恐らく、前の会社での経験は、これから取り組もうとしている仕事にとって欠かすことの出来ない経験の一つだったのでしょう。

 労働法の習得が、労働紛争を乗り切るうえで必ずしも必要では無いことは前から知っていました。しかし今回のことで、より確かなものとなりました。法律を知っているだけではダメなんだと。

 会社でのこの苦い経験が無かったら、労働法のマニアになってそれだけで満足していたのかもしれません。すべての経験は無駄にならないと言いますが、今回ばかりはそう感じました。

どんな学び方でもいい、学んだことはどこかで役に立つと思う

 経験が妄信・思い込みになることはよくあることですが、自分がその教訓を自分なりに消化していくのなら、それは学んだことになるでしょう。

 「机の上での勉強は役に立たない」という人がいますが、それは物事を判断する上での知識を充てんするという点においては極めて重要です。

 役に立たないと言う人の多くは勉強が嫌いでやり込んでいない人がほとんどです。私は事物の消化をする上で、読書で学んだ知識が根幹を支えることが多いです。無駄であったと感じたことは正直ありません。

 事実、昔の歴史上の人物は、勉強の時定番の書物を徹底的に繰り返して読み、物事をなす力を付けていきました。予備校で習った、独学はどうだ、という議論は勉強する時間を奪うだけです。

 あなたが今まで学んできた経験や勉学的知識は、これから夢を叶える上で必ず必要となるときが来るでしょう。

 例えば、無駄だと思っていた文学史の知識を持っていた為に、ある文学青年との会話で花開き、その青年と仲良くなって物事の考え方を多く学んだ、という経験があります。まさに知識がどこで活かされるか分かりませんね。

学んだり経験したことは、裏でそれぞれつながっている。学び続ければそれが理解出来る

 多くの知識・経験は裏でつながっていると私は考えています。それは形を変えて私たちの目の前に現れては消えているだけだと思います。

 人間はそのことが本質的に分かっていないので、多くの時間を費やして物事を学ぶのかもしれません。そして初めてそれぞれの知識が裏でつながっていることを知るのです。それは人間にとって学ぶ喜びを与えることにもなるでしょう。

 ある会社で紛争に巻き込まれ多くの被害を受けた人も、その場でかけがえのない経験をしているのです。そしてその経験はイザというとき、あなたの勇気や自信に変わり得るものです。そうするためにも、労働紛争をもっと前向きにとらえてみてはいかがでしょうか。

 あなたが会社を去ることでホッと胸をなでおろしているような経営者は、おそらく進化の少ない人間であって、それに気付かなければ会社自滅は時間の問題でしょう。

 あなたがそこに必要以上に怒りを注がなくとも、そんな会社は自然の法則で衰退します。あなたは、あなたが学ぶべきことに焦点を合わせ、堂々と前へとすすんで行きましょう。きっと世界は広がりますよ。

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