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一人参加可能の外部労働組合に相談してみる

 ブラック企業と戦うための事前の準備として、一人参加可能の外部労働組合(ユニオン)に相談する、という方法があります。外部労働組合は、相談だけでなく、一人でも加入でき、社内で孤立している労働者の強い味方となってくれます。

 このページでは、外部労働組合に参加することのメリットを説明していきたいと思います。

外部労働組合を利用することは、他社依存でもないし、過激な反応でもない

 あえて会社と徹底抗戦したいなら、個人加入できる外部労働組合に加入して、労働組合の組織力でもって会社に対抗する、という方法もあります。

 どうしても個人で対決なんてできないよ、と言う人にはこの対策方法がいいでしょう。

 このサイトでは、「自力で」会社に対抗するという前提があるので、サイトの趣旨に反しているのでは?と言われそうです。

 ここで改めて考えてみましょう。個人で労働組合に参加することは、それなりの勇気と行動力が必要です。組合は助けを求めてきたあなたのために助力するだけです。

 交渉の主役はあくまであなた。「私には労働組合の後押しがあるんだぞ!」ということを圧力として会社と対等に交渉するのです。

 組合を使うと言っても、ほぼ自分の行動と力で動くと言うことがわかっていただけたと思います。人に任せっぱなしの人では、この道を取ることは難しいでしょう。

外部労働組合に参加することのメリット

労働組合の結成は誰にもできるが、同僚に恵まれない等の理由で結成が困難な場合もある

 労働組合を自社内の労働者だけで結成し権利を主張していくのは、決して無理で非現実的な方法ではありません。事実、私の周りでも、強力な組合を組織し、闘っておられた人がいらっしゃいました。

 その人は、決して法律や弁論術、そして性格の猛々しさに天賦の才能があったわけでもなく、専門知識があったわけでもありません。今まで素朴に会社生活を送ってきた穏やかな人でもありました。彼の例を見ても、労働組合は自らの力で結成することができる、というのがわかります。

 しかし結成には大きな決意と体力が必要なのも事実です。使用者の脅しや、長いものに巻かれるタイプの同僚による醜悪な攻撃にもさらされます。また、仲の良い同僚らも、皆やむを得ず口をつぐんでしまう、という絶望的な事態も発生します。

 致し方の無いことです。各労働者には生活があります。自分の生活の為と皆が考えるなら、誰も協力しません。「そんなことあるの?一人ぐらい協力してくれるでしょ?」と思うかもしれませんが、集まらないことはザラにあります。

 また、今は助け合いの精神が薄れ、「自分さえよければ」と考える人が多くなったようです・・・・・。

 ある有名外食産業では、労働基準法違反が露見しマスコミにも叩かれ、社内でも有志が組合を作ろうと立ち上がろうとしていたが、事前結成日に材料工場で立ち上がったのはたった一人だけでした。

外部組合に参加する道を採れば、同僚や参加人数に左右されることなく、すぐに強力なバックアップを受けられる

 労働組合の参加人数が少数ならばどうなるか・・・。わかりますね?その少人数だけを狙って、合法と違法のスレスレを狙って、嫌がらせのフルコースです。

 もちろん、それらは不当労働行為となりますが、組織力が弱いので会社に対する対抗力も弱く、組合員が耐え切れなくなって会社を辞めるという最悪の事態が起こるでしょう。

 それらの欠点を補うことになるのが、個人で加入参加が可能な外部労働組合への参加です。

 外部労働組合に参加すると、最初からしっかりした組織のバックアップを受けることが出来ます。

 自社の社員が一人でも加入しているならば、その労働組合は無関係ではなくなります。労働組合が団体交渉を申し込んできたならば、会社はその要求を拒むことは出来ません。

 また、会社の不当行為が悪質であれば、乗り込んできてのシュプレヒコール・団体交渉などの強力な行動を取ってくれることがあります。

 加えて、強大な組織力の労働組合が背後についているならば、うかつに加入労働者に手を出してこなくなるという効果も期待できます。

 私を含め、労働者は経済的・社会的に言えば、会社よりも弱者です。弱者の権利は、弱者同士が団結して初めて守ることが出来るのです。

 準備として、外部労働組合への個人参加を勧めました。加入は、問題が発生してからでも当然加入出来ます。

 労働組合に加入することは、決して悪いことではありません。日本国憲法で保障された当然の権利です。会社らのマインドコントロールで、「労働組合=過激」のような誤ったイメージがありますが、そんなことを思ってしまっては、会社の思うツボなのです。

 どうか胸を張って決断してください。応援しています。

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